2019年初登山!市房山~風にも負けず~
2019年の初登山は200名山の一つ熊本県の市房山へ 登りました。
山中には市房神社の本宮があり、古くから信仰の山として「お岳参り」が行われていたようです。
銘木『市房杉』があることでも知られ、いくつかある巨木は、推定樹齢800-1000年とも言われています。
皇居新宮殿の再建時にあたって献上されたことでその名が高まりました。
前日に妹の結婚式があったので、帰省したタイミングで登りました。
事前に天気を調べると風が強いという予想、、
山に行くときは「てんきとくらす」の登山指数を参考にしています。
登山指数が"c"だと、風または雨が強いため避けたほうがいいのですが、ちょうど弟も一緒に登ることができる良い機会だったので、妻と3人で行ってきました。
当日は予報通り風が強く、雲もでていましたが、無事に登頂することができました!
久しぶりの登山で、下山後は4日間筋肉痛が続きました、、
1.登山概要
期間:2019年3月17日(日)
天候:曇り
気温:7度(登山口付近)
標高:1721m
標高差:1,148m
活動時間:7時間40分(休憩含む)
【コースタイム】
市房キャンプ場(スタート)09:40→市房神社10:48→五合目仏石11:09
→六合目馬の背展望台11:47→八合目12:37→市房山山頂着13:07
→市房山山頂発13:15→5分程下ったところで昼食休憩(70分)
→休憩終了後、出発14:30→六合目馬の背展望台15:40→市房神社16:20
→下山17:20
2.登山口まで
前日遅くまで飲んでいたせいか、妻と弟が中々布団からでてこない。。結局1時間遅れでの起床となりました。
2人を半ば引きずるようにして家を出発。実家から登山口までは車で1時間ほどの距離です。
道中、水上村では「桜まつり」が開催されていました。
まだまだ、満開の桜には早かったですが、川辺川沿いの祭り会場周辺には、何本も桜の木があり見頃になるととても綺麗だと思います!
近くに湯山温泉があるので、まつりの時期に温泉に入って桜を楽しむのも良さそう。
※後日、知ったのですがちょうど私たちが行った3/17に桜の開花宣言がされたそうです。
3.登山開始
市房キャンプ場には広い駐車場があります。キャンプ場もあるので、テントを持参して前泊もできます。
林道周辺にも駐車場はあるらしいのですが、そこまで行くと途中からのスタートになるので、最初の駐車場に車を停めました。駐車料金は無料。有難し。
予定よりも遅れているので、ちゃっちゃと準備して出発します。
こんな感じのコテージもありました↓↓
登山中にはトイレがないので、ここで済ませていく必要があります。トイレも無料。なんて親切。
しばらくは舗装された道路が続きます。
今回は、私と弟でザックを担いで荷物を分担しました。
妻は空身でなるだけ楽に登ってもらおうという作戦です。
森林セラピーにおすすめの場所みたいで、市房山の山頂を目指すルート以外にもトレッキングコースがあります。
「1/fのゆらぎ」という言葉をこの案内標識で初めて知りました。確かに森の中は心地いいですね~。
駐車場から5分ほど歩くと、左側に鳥居が見えてきます。ここからは本格的な登山道となります。歴史がありそうな鳥居です。
木の根や苔むした石段の登山道が続きます。この道を昔の人も歩いてたんだろうなと思うと、不思議な気持ちになります。
ちょうど太陽もでてきて、木漏れ日が気持ち良かったです。
しばらく歩くと、立派な杉がでてきます。
大きいです。すらっと伸びていて幹がゴツゴツしているというよりは、綺麗にまっすぐ伸びている杉でした。いくつかの市房杉には、"子宝"や"良縁"等ご利益があると標識が書いてあったので、幹に触りながら進みます。
山中にも鳥居があります。山の中の鳥居、雰囲気があります!
鳥居をくぐってから、神社までも距離があります。
この辺から妻は、「もう無理だ~」とバテはじめました。。
昨日結婚式に参加したのと、関西から車で10時間かけて帰ってきた疲れで思うような調子がでないようでした。
まだまだ三合目。先は長し。弟と二人で励ましながら進みます。
10:48、市房神社着。立派な社殿でした。こんにゃくゼリーとチョコレートでパワーチャージします。
神社を過ぎると段々、険しい登山道となっていきます。
恐らく「ツチグリ」というキノコ。丸い部分から胞子を飛ばすやつ。
ヒメシャラ群生。雪も少し残っていました。寒い。
そしてアセビの群生。下の方に生えている、緑色のモコモコっとしているのがアセビです。他の山でもよく見ますが、土地がやせていて、遮るものが少なく、風が強く当たるためか普段見るものより樹高が低いようでした。
日没後は冷えるのか「つらら」ができていました。
ここまでは、樹林帯の中で穏やかな登山でした。。
4.樹林帯を抜けると風が吹き荒れる霧の世界でした
何も見えねー。風つえー。さみー。
下りてくる登山客の方と2組すれ違いましたが、皆さん顔が赤い。山頂はもっと寒いそうですぐに下りてこられたみたいです。
ここで3人とも心が折れかけました。
「これ、山頂行っても何も見えないよ。お腹空いたし寒い。。」(妻)
「お腹空いた。。」(弟)
「.....おかき食べる?」(私)
「バリボリバリボリ…」
「「「!?」」」
持ち込んでいた"おかき"を何の気なしに食べましたが、塩味が効いていて美味しくて僅かな量でしたが、元気が湧いてきました!
本当にあの時は、三人とも顔に生気が戻りました。
今後の登山ではおかきを持ち込むことを固く誓います笑
写真では伝わらない風の強さと寒さ。
予報ではこの時山頂付近の風速が20mでした。
山頂まであともう少し。
この小高い山を登ったら頂上だと信じ登る妻…
登った先に見えた景色は、、
まだ先がある!!!!!
あと5分も!?
こんなにも長い5分があっただろうか、いやない。(妻談)
13:07、市房山山頂着。風が強すぎるので、さっさと写真を撮って風が防げる場所まで下ります。
山頂での滞在時間8分。
当初は山頂でお昼を食べる予定でしたが、風が強いので断念しました。
天候が良ければ、山頂からの展望はとても良いのですが、残念です。心見の橋(※)というスポットも行くことができるのですが、落ちたらと思うと怖いので止めておきました。
※邪悪な人が乗ると落ちるという言い伝えがあるそう
ちなみに以前は、二ツ岩まで縦走ができたらしいのですが、現在は縦走路が崩壊しているため、立ち入り禁止となっています。
5.下山開始
山頂から5分ほど下ったところで、風が避けられそうだったので昼食休憩とします。
寒すぎて持ってきた服を全て着込みます。妻はカッパも着ました。
温かいラーメンが沁みる。
疲れすぎて妻は座ったまま寝ていました。
今回インスタントコーヒーを持っていきましたが、大正解!
70分休憩をとった後は再出発です。ご飯を食べて体力回復です。
下りるに従ってガスを抜けたのか段々晴れてきました。
どんどん下ります。
太陽あったかい。太陽偉大也。
17:20、下山完了!無事に登山を終えることができました。
三合目で弱音を吐いていた妻も最後まで付いてきてくれました。
6.アフター
普段よりも大分遅い活動終了時間となったことは反省です。
天候的にも体調的にもコンディションが良くない環境でしたが、しっかりと登り切ることができたのは良かったです。あと、行動食におかきを加えるという収穫もありました。
市房山はハードな山でした。
1,000m以上上がり、勾配が急なところもあったため中々きつかったです。
下界は天気が良く、洗濯物がよく乾いていたそうです。
山の上とは全然違う。。
下山後は、「湯楽里」という温泉に入って帰りました。施設は綺麗で、日帰り入浴は400円という良心的な価格でした。次回登ることがあれば、また立ち寄りたいと思います。
これから新緑の時期になってくるので、関西の山にももっと登っていきたいなと思います!!