屋久島テント泊 三岳(宮之浦岳・黒味岳・永田岳)を巡る2泊3日縦走 ~前編【淀川登山口から永田岳まで】~
10月19日から2泊3日で、黒味岳、宮之浦岳、永田岳を縦走してきました!
これらは三岳とも言われ、山岳信仰の対象ともなっているようです。
※三岳と呼ばれる山には諸説あるようです
メンバーは弟も一緒に3人で、久しぶりにハードな行程でしたが、無事にやり遂げることができました。
今回、心配だった点はただ1つ、、
降水量の多い屋久島で晴れてくれるのか!?
3人とも縦走の経験は有りましたが、過去天気に恵まれることはありませんでした。
私・・・1月1日の初日の出を見るために宮之浦岳に登るも吹雪のため見れず
妻・・・今回と同じコースで縦走するも3日間雨ふりっぱなし
弟・・・同じくずっと雨
雨の屋久島もいいと言われますが、今回こそは晴れた登山を楽しみたい!3人ともそう強く気持ちを持って臨みました(笑)
今回こそリベンジなるか!?
【コースタイム】
2018/10/19
紀元杉14:40→淀川登山口15:20→淀川小屋16:05
2018/10/20
淀川小屋04:45→花之江河06:15→黒味岳分れ06:35(ザックをデポって黒味岳へ)→黒味岳07:05→黒味岳分れ07:35→投石岩屋08:15→翁岳トイレ09:15→
宮之浦岳09:55(25分休憩)→焼野三叉路(ザックをデポって永田岳へ)10:40→
永田岳11:45→焼野三叉路12:50(30分休憩)→第一展望台15:00→新高塚小屋15:15
→高塚小屋16:25
2018/10/21
高塚小屋08:00→ウィルソン株09:40(25分休憩)→大株歩道10:25→楠川分れ11:50
→辻峠12:35(ザックをデポって太鼓岩へ)→太鼓岩13:00→辻峠13:15→
白谷小屋13:45→白谷雲水峡14:35
1日目→2日目
2日目→3日目
3日目
2泊3日の行程を前編と後編の記事に分けています。
後編【永田岳から白谷雲水峡へ】はこちらからどうぞ
【1日目 10月19日】
私たち夫婦は前日に大阪から飛行機で鹿児島まで移動、天文館のホテルに宿泊しました。宮崎在住の弟とは天文館で再会し、美味しいご飯を食べて就寝。
7時30分にはホテルをチェックアウトし、市電で港へ移動。
鹿児島港からフェリーに乗って屋久島を目指しました!4時間の船旅です。
天気は快晴!!屋久島でもこの天気が続くことを祈ります。
朝ごはん&昼ごはんをフェリーに乗る前に調達するはずだったのに忘れて乗船。。
腹減った、、、
ラッキーなことに船内の売店で炊き込みご飯が2個、販売されていたので購入。本日の朝食&昼食とします。
桜島の横を通過しながら屋久島へ向かいます。鹿児島は夫婦ともに学生時代の4年間を過ごした場所でもありとても懐かしい気持ちになりました。
船内ではお互いの装備をチェックし、共同装備を分担しました。
ちなみに私が17kg、妻が7kgのザックの重量でした。
宮之浦港にフェリーが到着したのは予定通り12時30分。20分後には紀元杉行きのバス(屋久島交通)がでるので、急いで宮之浦港のロッカーに山行には不要な荷物を預け、バス停へ行きます。
※ロッカーは300円で利用可能、ただし17時以降は取り出し不可なので注意です
この計画を立てた時に、初日の登山口までのアプローチが、乗り継ぎやら何やら時間が短く少し不安でしたが順調に進んで良かったです。
屋久島までのアクセス方法↓
途中、バスを乗り継いで紀元杉へ行きます。所要時間は1時間40分、車内には同じように山の装備をされた方が4組程いらっしゃいました。
恐らく皆さん、淀川小屋に泊まるんだろうな~
紀元杉をちょっと過ぎたところでバスは停車。
ここから淀川登山口まで40分ほど道路を歩きます。
ハイノキやヒサカキ、杉といった樹木の緑が鮮やかでした!
川上杉という大木もあり、屋久杉の力強さ、大きさに圧倒されました
淀川登山口(よどがわとざんぐち)で、協力金1名2000円を支払い、計画書を提出して登山道に入ります。
協力金を払うと杉のストラップをもらえました。
いよいよ本格的な登山開始です。
※後々ガイドの方に聞きましたが、地元の方は、"よどごうとざんぐち"と読むそうです。
初日は淀川小屋までの行程です。
1時間弱の行程でアップダウンも少ないのでサクサク進みます。
16時5分、あっという間に淀川小屋に到着です。
小屋に着いたらちゃっちゃとテントをたてて、、、
ご飯の準備をしました。夕食はレトルトカレーとアルファ米です。
今回初めてアルファ米を取り入れましたが、普通にご飯になっていて美味しかったです。
これまでコッヘルで炊いていたご飯に比べて手間がかからないし、美味しいし、後片付けも楽!ちょっとお値段はしますが、今後も活用していこうと思います。
小屋の近くには綺麗な川が流れていて、
水場も歩いてすぐの場所にあり便利でした。
私たちは、最終のバスに乗ってきたのですが、後から何組か来られました。遅く到着された方はツアー客かタクシーで来られた方たちだろうなと思います。
最終的に小屋泊の方は20名くらいいらっしゃったと思いますがテント泊は私たちだけでした。
日が落ちてからもフリースとダウンで凌げる気温で、凍えるような寒さではなかったです。
翌日に備え19時頃には就寝しました。
明日、晴れますように…
普段は深夜2時頃に寝る生活なので中々眠れずしばらくごろごろしていました、、
【2日目 10月20日】
6時頃になるとだんだん明るくなってきました。
6時15分、高所湿原である花之江河(はなのえごう)へ到着しました。
この辺りまで来るとヘッドライト無しで大丈夫です。
山肌に太陽があたって赤く染まり、綺麗です。
黒味岳分れに到着したら、ザックをデポして黒味岳へ向かいます。
黒味岳までは、ロープを使うところが何ヵ所かあります。
山頂標識は大きな花岡岩の上にあって見晴らしが良かったです。
遠くにはこれから向かう永田岳や宮ノ浦岳が見えました。
それにしてもいい天気‼
黒味岳分れから往復約1時間のピストンでした。可愛らしいハナヤマツルリンドウを見ることもできました。
ザックを回収して、宮ノ浦岳を目指します。
本当に気持ちいい天気です~
段々雲がでてきました、、
10時20分、宮之浦岳登頂。真っ白な世界で眺望は無かったですが、雨には降られなかっただけ良かったです。
山頂では1匹ヒメネズミがでてきました。
可愛い顔をしていますが、食料を齧られることがあるので要注意です。
25分行動食休憩をとり、焼野三叉路にザックをデポって永田岳を目指します!
永田岳はゴツゴツしていて雲の中現れる姿がかっこ良いです。頭の中ではもののけ姫の音楽が流れていました(笑)。
ヤクザサの緑が鮮やかでした。緑の中を縦走路が延びています。
これからこの中を歩いて行くのかと思うとわくわくします。
永田岳に向かう頃には雲も晴れてきました!
永田岳までの最後の登りが空身とはいえ、しんどかったです。
妻はここが一番きつかったと言っていました。
11時45分永田岳登頂。
永田岳も山頂付近はごつごつした岩になっていました。
※宮之浦岳、永田岳では人が写っている写真しかとっておらず、載せられずです。。
12時50分、焼野三叉路に戻ってきました。
今日は新高塚小屋までの行程としていましたが、高塚小屋のほうが新しくて綺麗という話しを聞いていました。
また、登山中に屋久島在住の知人から"朝日に照らされた縄文杉はいいよ"という話も聞いていました。それであれば高塚小屋まで行ったほうが翌日が楽です。
そのため本日の行程を延ばして高塚小屋にテン場をとることにしました。
いざ、高塚小屋へ。後編【永田岳から白谷雲水峡へ】に続きます。