関西在住アラサー夫婦の山登り記録帳

鈴鹿山脈の一つ竜ヶ岳日帰り登山~見どころ多き登山路~

以前から行きたいと思っていた竜ヶ岳へ行ってきました。

5月中旬頃になるとシロヤシオ(ツツジ科)が咲き始め、草原の中に羊がいるような光景を見ることができることで有名です。

初めて写真を見た時は、絵画みたいに美しい山だなーと思っていましたが、実際に見ると写真以上でした!

 

今年は残念ながら、裏年だったようであまり花が咲かなかったようです。

ただ、シロヤシオが咲いていなくても綺麗な山でした。

この時期ならではの花を見ることができ、大満足です!!

 

 

1.登山概要

期間:2019年6月4日(火)

天候:晴れ時々曇り

標高:1099.3m

標高差:859m

活動時間:6時間15分(休憩含む)

入山料:500円(駐車場利用の場合)/1グループ

※駐車場利用無しの場合は、1名200円です。

 

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【コースタイム】

宇賀渓駐車場(スタート)08:30→遠足尾根取付08:55→県境稜線11:03

→竜ヶ岳山頂11:20→山頂発 中道登山道を下る12:15→中道登山道分岐13:45

→遠足尾根取付14:35→宇賀渓駐車場着(ゴール)14:45

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2.登山口までのアクセス

大阪からは、車で2時間程でアクセスができます。

前日の夜は早めに寝て、5時30分起床の6時発で家をでました。いつも朝起きれず登山開始が遅くなってしまいますが、今回は私たちには珍しく予定通りに行動ができました笑

2連休だったため、本来は前日に行きたかったのですが、仕事が終わるのが遅く朝起きるのが辛かったため翌日に変更しました。。

※公共交通機関を利用する場合は、関西からのアクセスが悪いためレンタカー等を利用して車移動がおすすめです。

3.上り~宇賀渓駐車場-山頂まで(遠足尾根ルート)

 前日しっかりと睡眠もとったので万全の状態で、登山に臨みます。

天気も晴れで気温もちょうどよく、やっぱりこの時期の登山はいいな~と思いました。

前回の市房山とは体の軽さが全然違います。

korofuguyama.hatenablog.com

 

宇賀渓駐車場は広く、トイレもありました。山中にはトイレが無いので注意です。

キャンプ場の駐車場も兼ねています。

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 駐車場の脇には案内所があり、入山届を出して出発しました。

宇賀渓の登山道が書かれたマップもあり、チェックポイント付なので、登山中も自分がどの位置にいるのか分かりやすかったです。

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道中に番号の案内標識があるので、とても便利なマップでした。

 こういうマップが置いてあります↓↓

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 しっかりと準備体操をしてから出発!

遠足尾根取付までは、舗装された道路が続きますが既にここから緑が濃くなってテンションがあがります♪

テンションあがって駆け抜けていきました笑

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最初に見つけた樹木はイロハモミジですが、枝の先に実を付けていました。

翼果(よくか)と言われる実の付け方で初めて見ました。種子を風に乗せて少しでも遠くに飛ばすためにこういう形状をしているようです。

序盤から興奮してしまいました!

※ヤマモミジやオオモミジとの区別が難しいですが、重鋸葉(じゅうきょし)となっていること、葉が5~7裂だったことからイロハモミジだと思われます。 

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見たときは、何か分からなくて帰ってから調べた植物。

恐らくコアジサイアジサイの仲間だけど、装飾花を付けないのが特徴。

群生していて綺麗でした!

葉柄や葉脈上に毛が生えているのが特徴みたいなので、今度見つけたときはチェックしてみようと思います。

 ※装飾花・・・セイヨウアジサイで花びらに見えている部分です。実は「ガク」の部分らしいです。コアジサイのことを調べていて初めて知り、「ガク然」としました。。笑

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 この時期になると可愛らしい白い花を咲かせるエゴノキ

登山道に白い花が落ちていて見上げるとエゴノキがいる、ということがあります。

葉っぱも可愛らしく、落葉樹なので下から見上げると葉が光を通してキラキラしています。

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駐車場から25分ほど歩いたところから遠足尾根に入りました。

しばらくは杉の樹林帯が続き、ジグザグした道をゆっくりと登っていきます。

体調が万全な私たち、水分はしっかり摂りながら、でもほとんど足はとめずに登り続けました。

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しばらくすると急に岩がごろごろした場所に。

ひらけていて結構、高度感がありました。こけると痛いので、気を付けながら進みます。

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チェックポイント138番通過~。

まだまだ序盤です。

ずっと登りが続く訳ではなく、合間にこういったなだらかな傾斜があり、登りやすい尾根でした。

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道中、急に密集して植物が生えていました。

これも帰ってから妻が他の方のブログを見て、トリカブトかも!?と言いながら調べていました。

秋になると花を咲かせるので、次回確かめてみたいと思います。

ちょうど上が開けて日当たりが良くなっていたので、群生していたのかもしれません。

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緑のトンネルを抜けていきます。青々として新緑のこの時期はやっぱり好きだなーと思いました。ちょうど太陽もでてきていたので、木漏れ日が最高でした。

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しばらく緑の中を進んでいくと、急にバーン!とひらけた場所にでました。遠くまで見渡すことができます。

思わず二人とも「わ~~♪」と声がでてしまいました。ちょうど後ろから来られていた登山者の方も声をだされていました。

斜面の半分がササに覆われていて、もう半分が樹林帯になっています。

ササに中にポツンと白っぽいシロヤシオの木も見えます!

ここから山頂まではササの中を歩いていきます。

眺めが良い!

私たちが行ったときは、ちょうど雲がでていたので大丈夫でしたが、天気がいいときは直射日光がすごいと思うので、帽子は必須です!

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遠くにではありますが、今回見たかったシロヤシオの花も見ることができて嬉しかったです。

ゴヨウ(五葉)ツツジと言われるだけあって、葉が5個輪生状(りんせいじょう)についていました。

葉の縁も赤みがかっていて、特徴的です。

個人的にツツジ科は葉に毛が生えているなーと思っていましたが、シロヤシオは他のツツジ科とは異なり、触って感じることができる毛が生えていませんでした。

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アセビの群生地発見!

「ちょっと待ってて!」と急に走り出す。

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 「私はどこにいるでしょうか~??」

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「シャッキーン!ここで~す!」

暇を持て余したアラサー夫婦の遊び、、笑

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歩いてきた道を振り返ると尾根を境に真っ二つに樹林帯とササ帯に分かれていました。

なんでこういう景色になるのか、とても不思議です。

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山頂前最後の登り。何この絵みたいな風景、、

家に飾りたい。

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11時20分、山頂着。

展望が良く鈴鹿山脈の山々が見渡せました。

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お昼ご飯はいつもの。山頂は広く、みなさんいろんな場所に散らばっていました。

登山靴を脱いでゆっくりします。

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4.下り~山頂-宇賀渓駐車場まで(中道登山道ルート)

12時15分、山頂発。下りは中道登山道を通っていきます。

下りだしてからすぐに林の中に入っていきます。

中道登山道は沢沿いを下っていくので、まずは沢を目指していきます。

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沢に出たー!涼しい!

早速、顔を洗う二人。水も冷たくて気持ち良かったです。

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尾根沿いとは樹木の雰囲気も違ってきます。

アカシデの葉。イヌシデとの見分けが本当に難しい。。

果穂の感じからアカシデと同定しました。

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中道登山道には、ロープや鉄梯子がある箇所があります。

特に鉄梯子は、高さがあったので下るのが少し怖かったです。一人ずつゆっくりゆっくり下っていきました。

最初の梯子に取付くまでの一歩が怖かったと、妻はのちに語っていました。

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緊張感から解放され、今日の山登り楽しいのポーズ♪笑

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「五階滝」、「魚止滝」といった滝を見ることもできます!

だんだんと疲れてくる頃でしたが、疲れが癒されました~

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木製の橋を渡って、遠足尾根取付のところへ合流しました。

ちょうど、登山道を1周して帰ってきました。

14時45分に宇賀渓谷キャンプ場へ到着しました。これにて登山終了です!

5.最後に・・・

初めての鈴鹿山脈でしたが、竜ヶ岳は変化に富んだ登山道でとても楽しかったです。

山頂を目指す登山となりがちですが、上り下りともに楽しめました。

絶対に新緑の時期に行きたいと思っていましたが、今回行って大正解です!!

ほとんど山登りをしたことがない友人が、最近一緒に行きたいと言ってくれていたので、この山を紹介しようと思います。

唯一心残りだったのが、アフターで立ち寄ろうと思っていた道の駅が定休日だったことです。

旧校舎を利用されている建物で面白そうでした。

okueigenji-keiryunosato.com